MIL-STD-810規格は、環境ストレスが材料、製品、または機器に及ぼす影響を、その耐用期間のすべての段階で考慮するための試験方法と計画を含んでいます。

米国軍が製品の限界と、製品がその寿命を通じて経験する能力をテストするために使用しており、MIL-STD-810試験は、頑丈な商用製品の標準としても使用されています。

DESは、以下のMIL-STD-810試験方法の多くについて、A2LAの認定を受けています。 Certificate Number 4998.01。 MIL-STD-810試験規格についてご質問がある場合は、  お問い合わせください。試験方法500 低圧（高度）

この試験方法は、材料が低圧環境に耐え、または機能できるかどうか、および/または急激な圧力変化に耐えることができるかどうかを判断するために使用されます。 一般的な用途は、航空機や高地で使用される製品です。 保管、操作、急速減圧、爆発減圧の手順があります。 

試験方法501 高温

方法501は、高温が、高温環境で使用される可能性のある材料の安全性、性能、および完全性にどのように影響するかを評価するように設計されています。 操作と保管の手順がこの方法に含まれています。   

試験方法502 低温

この試験方法は、保管、操作、および操作中の低温条件が材料の性能、完全性、および安全性に及ぼす影響を評価します。

試験方法503 温度衝撃

方法503は、材料が大気温度の急激な変化に、物理的な損傷や性能の低下なしに耐えることができるかどうかを判断します。 一般的な用途は、製品が加熱された建物に保管され、その後屋外に出されて極寒の温度にさらされる場合、またはその逆の場合です。 手順と期間は、1サイクルから複数サイクルまであります。 

試験方法504 流体による汚染

この試験方法の目的は、材料が一時的に汚染流体にさらされることによって、時々または長期間にわたって影響を受けるかどうかを判断することです。

試験方法505 太陽放射（日光）

方法505は、材料に対する直接太陽放射の加熱効果を調べ、直接日光のアクチニック（光分解）効果を特定しようとします。 手順Iは、周期的曝露用です。 手順IIは、定常状態効果用です。 

試験方法506 雨

この試験方法は、水が材料に浸透するのを防ぐ保護カバー、ケース、またはシールの有効性、および水への曝露中の材料の性能を調べます。また、雨による物理的な劣化と、パッケージ化された材料に提供される水の除去システムと保護の有効性も調べます。 手順は、吹き降り雨から滴り落ちる水まであります。

試験方法507 湿度

方法507は、材料が暖かく湿度の高い環境でどのように反応するかを研究します。 手順Iには、保管と自然サイクルの要件が含まれています。 手順II – 悪化は、自然界で見られるものよりも極端な温度と湿度条件にアイテムをさらします。 製品は、試験サイクルの間に操作できます。 

試験方法508 菌類

この試験方法は、材料がどの程度菌類の成長をサポートし、その成長が材料の性能または使用にどのように影響するかを評価しようとします。

試験方法509 塩水噴霧

方法509は、材料の保護仕上げとコーティングの有効性を判断するように設計されていますが、塩の堆積が製品の機械的および電気的特性にどのように影響するかを判断するためにも使用できます。

試験方法510 砂と埃

この試験方法は、2つの別々の手順で構成されています。埃試験は、開口部を妨げ、亀裂、隙間、接合部、ベアリングに浸透する埃の影響に対する材料の耐性、およびフィルターの有効性を評価します。

砂試験は、性能、信頼性、有効性、およびメンテナンス性が、研磨や大きな鋭い粒子の詰まりによって低下することなく、吹き付ける砂の条件下で保管および操作した場合の材料の性能を評価します。

試験方法511 爆発性雰囲気

方法511は、材料が燃料空気爆発性雰囲気で点火を引き起こすことなく機能する能力を調べ、密閉された材料内の爆発または燃焼反応が試験対象物内に収まることを実証しようとします。

試験方法512 浸漬

この試験方法は、材料が水への完全または部分的な浸漬（川を渡るなど）に耐え、浸漬中または浸漬後に必要に応じて動作できるかどうかを調べます。

試験方法513 加速度

この試験方法の目的は、材料がプラットフォームの加速度、減速、および操縦によって引き起こされる定常状態の慣性荷重に構造的に耐え、劣化することなく機能することを確認することです。 一般的な用途は、航空機、ヘリコプター、ミサイルで使用される製品です。 

試験方法514 振動

これらの試験方法は、製品が、他の環境要因、材料デューティサイクル、およびメンテナンスの相乗効果を含む、耐用期間中の振動曝露に耐え、機能できるかどうかを判断するために実行されます。 輸送/取り扱い、輸送、航空機での操作、車両での輸送と操作など、多くの振動カテゴリが含まれています。 

方法514振動試験の詳細については、ブログ記事をご覧ください。

MIL-STD-810振動試験の概要

MIL-STD-810：振動試験カテゴリ4 – トラック/トレーラー – 固定貨物

MIL-STD-810：振動試験カテゴリ9 – 航空機 – ヘリコプター

MIL-STD-810：振動試験カテゴリ7 – 航空機 – ジェット

MIL-STD-810：振動試験カテゴリ8 – 航空機 – プロペラ

MIL-STD-810：振動試験カテゴリ12 – 固定翼ジェット機

MIL-STD-810：振動試験カテゴリ15 – 航空機搭載品

MIL-STD-810：振動試験カテゴリ20 – 地上車両 – 地上移動

MIL-STD-810：振動試験カテゴリ24 – 最小完全性試験（MIT）

試験方法516 衝撃

方法516は、取り扱い、輸送、およびサービス環境に関連する、まれで非反復的な衝撃に材料が耐えることができるかどうか、および材料の脆弱性（保護パッケージングをより良く設計するため）を判断し、材料をプラットフォームに固定するデバイスの強度をテストするために実行されます。 この方法には、手順I – 機能衝撃、手順II – パッケージ化する材料、手順III – 脆弱性、手順IV – 輸送落下、手順V – 衝突危険衝撃、手順VI – ベンチハンドリング、手順VII – 振り子衝撃が含まれます。

方法516衝撃試験の詳細については、ブログ記事をご覧ください。

MIL-STD 810、方法516、衝撃試験の概要

MIL-STD 810、方法516、衝撃試験手順I – 機能衝撃

MIL-STD 810、方法516、衝撃試験手順II – 輸送衝撃

MIL-STD 810、方法516、衝撃試験手順III – 脆弱性

MIL-STD 810、方法516、衝撃試験手順IV – 輸送落下

MIL-STD 810、方法516、衝撃試験手順V – 衝突危険衝撃

試験方法517 パイロショック

この試験方法は、材料が、材料が取り付けられている構造構成で火工品デバイスの爆発によるまれな衝撃の影響に耐えることができるかどうかを評価します。また、パイロショックに関連する材料の脆弱性レベルを調べて、材料を保護するための衝撃緩和策を実装できるようにします。

パイロショック試験の詳細については、ブログ記事をご覧ください。

パイロショック試験とは？

試験方法519 銃撃衝撃 

方法519は、材料が、銃の発射時に遭遇する比較的まれで短時間の過渡的な高レートの反復衝撃入力に耐えることができるかどうかを判断するために使用されます。

試験方法520 温度、湿度、振動、高度

この試験方法は、温度、湿度、振動、および高度の複合効果を評価するために使用されます。 

試験方法521 氷結/凍雨

方法521は、材料の動作能力に対する氷結の影響だけでなく、除氷装置と方法の有効性も調べます。

試験方法522 弾道衝撃

この方法には、複数の物体間、または液体または気体と固体（発射体の衝撃など）との間の運動量交換を通常伴う弾道衝撃試験が含まれます。

ここでの目的は、材料が、取り付けられている構造に対する高レベルの運動量交換によるまれな衝撃の影響に耐えることができるかどうか、および弾道イベントに関連する材料の脆弱性レベルを判断して、材料を保護するための衝撃緩和策を実装できるようにすることです。

試験方法524 凍結/融解

この試験方法は、材料が凍結融解サイクルに耐える能力、および寒冷から温暖または温暖から寒冷環境への移動によって引き起こされる湿気の影響を調べます。

試験方法525 時間波形再現

方法525には、時間波形再現（TWR）方法論の下での時間トレースの再現が含まれており、材料が現場で測定または分析された試験時間トレースに構造的および機能的に耐えることができるというある程度の確信を提供します。この試験では、試験時間トレースの形式、レベル、期間、または反復適用に関連する材料の脆弱性レベルも推定します。

試験方法528 海上機器の機械的振動

 （タイプI環境およびタイプII内部励起）

この試験方法は、船舶に設置された海軍の海上機器の環境および内部励起振動試験の要件を確立します。